アンジェラックスが39年お客様の肌と向き合い、「結果を出す」ために絶対欠かせなかったのが角質ケアでした。
どれだけお手入れを重ねても毛穴悩みが解決しない理由は、肌表面の「角質渋滞」にあります。理想を凝縮し、一切の妥協なく作り上げたのが「グロウトーンローション」でした。
今回は、一緒に挑戦してくれる製造工場すら見つからず、「作れません」と断られ続けた私の“高すぎる難題”を受け止め、最高の一品を共に生み出してくださった研究員・松田陽子氏との開発秘話【前編】をお届けします!
確かな効果と低刺激という「矛盾」への挑戦
大杉みどり(以下 大杉):松田さん、最初に企画を聞いた時の本音はどうでしたか?
松田 陽子氏(以下 松田研究員):ご依頼は光栄でしたが、内容を聞いた瞬間は「え……?」と思わず聞き返してしまいました(笑)。
大杉:(笑)。具体的にはどのあたりが?
松田研究員:「効果を出しながら刺激を無くしたい」という部分です。通常、ピーリング効果を高めるには酸の濃度を上げる必要があり、刺激も強くなります。逆に酸を減らせばマイルドですが効果は落ちる。この相反する要望に、思わずフリーズしました(笑)。
大杉:
ですが、これだけは譲れませんでした。
肌を本気で変えるにはAHAやBHAの力が不可欠。でも、現代のデリケートな肌には強すぎる。「目の前に答えがあるのに届けられない」という歯がゆさを、エステの現場でずっと感じてきたからです。
だからこそ「確実な効果と低刺激の両立」を最後まで追求しました。
松田研究員:みどり先生の強い想いを聞いたら断れません(笑)。「どこまでご期待に応えられるか分かりませんが、やってみます!」とお引き受けしたのがスタートでした。
常識を覆す「逆転の発想」と5つの酸
大杉:効果は絶対に妥協したくない、でも肌への刺激は解消したい。この私の無茶な注文に、研究者としてどう挑んでくださったんですか?
松田研究員:これまでは「効果を出すために何を配合するか」ばかり考えていましたが、現場でお客様の肌と向き合うみどり先生の視点にハッとさせられました。
研究者としての固定観念を一度捨てて、「まず刺激を極限まで無くし、そこから効果を足し算する」という逆の発想で挑んだんです。
実は「酸」と一括りにしても、かなりたくさんの種類があります。
一般的によく使われる「グリコール酸」は、例えるならピーリング界の圧倒的なスーパースター・大谷選手。ただ、パワフルな反面、濃度を上げると刺激が出やすくなるのが難点でした。
そこで今回は、みどり先生の「刺激を極限まで抑えつつ、確かな手応え」という理想を叶えるため、強力な1人に頼るのではなく、チームプレーでエースに匹敵するパワーを発揮させる発想に切り替えたんです。
具体的には、以下の5つの酸を厳選しました。
・乳酸
・リンゴ酸
・クエン酸
・マンデル酸
・サリチル酸
分子サイズの違いで効かせる「深さ」を変え、肌表面のざらつきから毛穴の奥まで段階的に作用させる『立体的なアプローチ』なら、この高いハードルを乗り越えられると考えたんです。
みどり先生の妥協なき理想に応える黄金比率を求めて試行錯誤を繰り返し、ついに完成したのがこの“Melt Layer 5 Complex”です!
大杉:こうして誕生した奇跡の処方。「これでついに完成!」と誰もが確信した瞬間でした。
……しかし、この完璧に見えた黄金比率の前に、さらなる“壁”が立ちはだかることになります。
次回、vol.9【後編】「9割の高評価にも甘んじない。さらなる再改良と『究極の一本』の誕生」へ続く。
【対談者プロフィール】
研究員・松田陽子氏
化学の知識と熱い情熱で「手応えを生む処方」を泥臭く追及する開発パートナー。ロジカルな見た目と切れ味鋭い大阪人トークのギャップが魅力。