マイナデシコを代表する商品「インナーモイストセラム」。
その誕生の裏側には数えきれないほどの試作と、肌への探究心がありました。
アンジェラックス代表の大杉みどりと、開発担当井上和行 研究員が、
誕生までの道のりと“理想の一滴”へのこだわりを語ります。
対談形式でお届けする、開発秘話の第一章です。
理想の一滴を求めて──
「刺激性ゼロ」への挑戦
大杉みどり(以下 大杉):「インナーモイストセラム」は、発売からわずか3年で累計2万本を突破。 マイナデシコの中でも大人気で、たくさんのお肌を救ってきた“救世主”のような存在です。
敏感ケアとエイジングケアという、相反するお悩みにもアプローチできるこの美容液の誕生には、数えきれない試行錯誤と挑戦がありました。
私のこだわりを形にし、マイナデシコでしか作れない唯一無二の商品を共に生み出してくださった担当研究員の井上和行さんに、その開発秘話をを伺います。
最初に「低刺激で高保湿かつ、敏感・エイジングケアができる美容液を作りたい!」とお伝えした時、井上さんはどんな印象を持たれましたか?
井上和行 研究員(以下 井上研究員):みどり先生からお話をいただいた時、「正直、それほど難しくはないだろう」と思っていました。
けれど、実際に進めてみると想像以上の苦労が待っていました…
あの時、気楽に考えていた自分を振り返って、悔やむことになりました(笑)
大杉:最近はもう「敏感肌」っていうワードがお肌悩みのカテゴリーで必ず出てくるくらい、本当に増えています。
乾燥・ゆらぎ・赤みとか…
そうした症状が積み重なって、「急に肌が老けた気がする?」という声も、お客様からよく伺います。
だからこそ「敏感ケア」もできて「エイジングケア」も叶える美容液を作りたい!そう思ったんです。やっぱりその両立って、難しかったですか?
「大前提としてあった“刺激性はゼロ”という条件、成分選びから配合量まで、相当頭を悩ませました」(井上研究員)
井上研究員:本当に難しかったです。まず大前提として“刺激性はゼロ”という条件があったので、成分選びから配合量まで、相当頭を悩ませました。次に立ちはだかったのが、みどり先生のこだわり「しっかり潤うのに、ベタつかない使用感」でした。
通常なら油性成分を加えることで潤いは出せますが、すぐに分離してしまう。しかし、“刺激性ゼロ”のコンセプト上、界面活性剤は使えません。
そこで応用したのが、粘度の高いジェルに使われる「微細分散技術」。ミルクをホイップしてなめらかにするように、油分を細かく分けて安定させる方法です。
ただ、目指したのは“さらっと軽い使い心地”。条件が厳しく分離しやすかったため、最後は手作業で調整を重ねました。
そうして完成したのが、とろみがありながらスーッと肌に馴染む、唯一無二のテクスチャーです。
大杉:あのテクスチャーって、本当に唯一無二なんですよね。トロみがあるのに、スーッと肌に入っていく。そしてしっかり潤う。まさに、理想そのものです。
手作業で調整を重ね、ようやく手応えを感じ始めたその時──
想像を超える“最大の壁”が待っていました。
